コロナ禍を振り返る

日記

部屋の整理をしていたら、ソニアジョーンズの冊子「Latido」が出てきて開いてみました。ちょうどコロナウィルス罹患情報が飛び交う頃のもので、仕事も学校も自宅待機で家に引きこもっていた時期のものでした。偉大なアーティスト達からの応援メッセージの特集でした。もう3年も経つんですね。その頃の3年間を過ごした思春期の子どもたちはどんな思い出になるんでしょうね。修学旅行も学園祭も運動会もなく本当に気の毒に思います。

外に出られなくなって生活の中で色々な変化が起きて「悪いことばかりではなかったな」と思うこともたくさんあります。一番良かったのは色々なことがオンライン化されて、実際に現地へ行かなくとも交流ができるWEB環境が世界的に整ったということです。私に関して言えば、自宅から出られずレッスンにも行けないので、YouTubeやInstagramなどで本場スペインアーティストの動画やオンラインレッスンをずっと見ていました。アーティスト自体も「フラメンコの火を消さないように何かしなくては」という意気込みで無料でレッスン動画をあげてくれて、本来ならスペインに行かなくては受けられないような内容を視聴することができました。日本国内でも東京や大阪のスタジオレッスン風景を見ることができたり、サブスクリプションで自宅にいながらレッスンを受けることができる環境を作ってくれたりと地方に住む者からしたら夢のような時代になりました。

外出自粛期間中、私は自宅に防音のシートを敷いて、いつになるかわからない発表会に向けて今まで進んだ振り付けの復習と海外アーティストが好意でアップしてくれる基礎練の足の練習やパリージョの練習、セビジャーナスの練習など自由気ままにフラメンコと関わっていました。そして自宅待機期間が明けて実際スタジオでレッスンができるようになったらなんと!とっても踊りやすくなっていたんです。やる事がないので筋トレや体幹のトレーニングをやっていたおかげで重心や基礎ができて体のバランスがとりやすくなっていました。いろんな先生の理論や練習メニューをやってみるということは、角度を変えて踊り方を見る良い機会になりました。言い方や解釈の仕方で自分にスッと入ることもあります。私は女の先生に教えてもらっていますが、男の先生は理論的に説明してくださるのでココがこうだからこうなるという教え方で「なるほど!」と一気にできるようになる事がたくさんありました。

基本って大切だな。って感じた瞬間でした。振りうつしの時も結局できないとなると基本に立ち返るので入門の時にもっと基礎を固めるべきだったなと今もまだ思う事があるのでたまに入門クラスのテクニカを受けることにします。

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