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感性を磨くにはたくさん聴くこと・たくさん観ること
「フラメンコをやってみたい」で始まった習い事ですが、何も知らない私はフラメンコってどんなものだろうという探求心のみはありました。
とにかくフラメンコについて知りたい、触れたいという意気ごみだけで何をしたらよいかわからなかった時もありました。
車の運転中に曲でも聞こうと思って先生に「フラメンコのＣＤを買おうと思いますがおすすめありますか?」と聞くと「目的によってオススメが変わるけど。教則とかギタリストのとかオムニバスとかいろいろあって」と返され、言われている意味が分かりませんでした。
フラメンコのＣＤにはソロコンパスという教則用の曲種ごとに速さが色々の舞踊練習専用のものがあります。
同じ曲の繰り返しでそれは車で聞いても気分が上がらないということで先生おすすめのカンタオーラのＣＤを買うことにしました。
それが今でもとってもお気に入りでよく聞いています。
オススメはマリナ・エレディア。声がわたし好みだったので全部揃えました。
フラメンコのＣＤはレアなのでそろえるのにかなり時間がかかりました。。。
ギタリストのＣＤも雰囲気たっぷりで聞いていますがこちらも入手に苦戦しました。
アクースティカさんのサイトでは新譜など在庫があるものに関しては取り寄せもしてくれてとてもお世話になりました。
最近では楽天で購入しています。
廃盤の物はとにかく中古を探しまくりました。
とりあえずいろいろ買ってみて、これは好みじゃなかった。とか当たりだった。とかいろいろあります。
曲種もよく知らなかったので耳から入って「あー、これがシギリージャってやつかぁ」ということもありました。
私は運転中フラメンコしか聞かないのですが、ある日娘がシギリージャのクラス見学をした時に「パルマ(手拍子)をしてみて」と言われて習ったこともないシギリージャのパルマを何の問題もなく叩けていたのはビックリでした。
あとで聞くと「いつもお母さんの車でかかってるから気持ちがいいとこで叩いてただけだよ。これはお母さんに感謝しなきゃだね。」と言われました。
日々の積み重ねはすごいなと思った一瞬でした。
まだまだ知らない事が多いのですが、わたしなりのオススメを載せておこうと思います。
好みがあるのでものすごく偏ってるかも。
巨匠もいますがオススメは若手メインで行きます。
ＤＶＤについては購入しなくても、今どきはYouTubeなるもので世界中の踊り手さんをお手軽に見ることが出来るのでホントに恵まれたご時世だなと思います。
Instagramになると本人の日常すら知ることができるのでリアルタイムな情報が手に入ります。
フラメンコおすすめＣＤ・ＤＶＤ
ＣＤ
歌い手
マリナ・エレディア「Marina」
声が大好きマリナ・エレディアの3枚目のアルバム「Marina」
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しっとりムードたっぷりの大人な感じ。
他のアルバムも好きですがこれが一番フラメンコな感じ。
1st me duele,me duele
2nd La voz del agua
3rd Marina
4th A mi tempo
5th CAPRICHO
その次に聞くなら１枚目と4枚目がフラメンコっぽくて良いと思います。
カマロン・デ・ラ・イスラ「Flamenco Vivo」
とりあえず聞いた方が良いと思うのは、歌を勉強している人は誰もが知っているカマロン・デ・ラ・イスラ。
爆発的な歌唱力と伸びのある声、ＬＩＶＥ音源が良いです。
「Paris1987」か「Flamenco Vivo」
カマロンはギタリストのトマティートと一緒に公演をしていたのでトマティートのＣＤにも歌声が入っていたりします。
有名過ぎてオムニバスでもよく耳にします。
ギタリスト
ビセンテアミーゴ「Ciudad de lasideas」
ビセンテアミーゴはどれもおすすめですが
・「Ciudad de lasideas」がお気に入りです。
歌が入っているのでＣＤをかけているだけでムードが出ます。
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・「VIVENCIAS IMAGINADAS」も良いのですが手に入りにくいです。
こちらは純粋にギターのみが聞きたいときにオススメです。
チクエロ「Dispasion」
・「Dispasion」は10年前のＣＤなので手に入りにくいかもしれませんが聴き易くて大好きです。
・「Una Y Carne」←３枚目のアルバムです。収録されているセビジャーナスはいつも踊っているようなものではなくジャズ風で素敵なアレンジです。
チクエロはドゥケンデ、ミゲル・ボベダ、マイテ・マルティン等、フラメンコ界のスター歌手のバックを務め、演出の才能もあります。
フラメンコギターを聞きたいといったらチクエロを聞きます。
パコ・デ・ルシア/マノロ・サンルーカル
もう亡くなってしまったけどパコ・デ・ルシアやマノロ・サンルーカルも超有名なギタリストです。
この二人もオムニバスでよく耳にする方たちです。
数枚しか持っていないので聴き比べしておらずどれがいいとは言えないんですけど。
ＤＶＤ
ＤＶＤについてはスペインの物は日本のプレーヤーでは再生できないＰＡＬ方式が多いです。
パソコンなら見る事ができます。日本で販売・レンタルされているＤＶＤはＮＴＳＣ方式のＤＶＤです。
わたしは偶然にも家電量販店で買った格安海外プレーヤがＰＡＬ方式のＤＶＤ視聴が可能でしたのでそちらで見ています。
パッケージに日本語が書いてある場合はＮＴＳＣ方式で普通に日本製のプレイヤーで見られる確率が高いです。
1.サラ・バラス「ＳＡＢＯＲＥＳ」
フラメンコライブの収録版。バタフライスカートが印象的なライブでした。
 | 価格:2,680円 |
「パッション・フラメンコ」というＤＶＤもありますがこちらはドキュメントで公演全てを見る事ができないので残念な感じです。
サラ・バラスがどんな人か知りたい場合は「パッション・フラメンコ」も良いです。
 | 価格:1,650円 |
2.ホアキン・コルテス「Ｌｉｖｅ」
世界一セクシーな男と言われたダンサー。
若い頃の胸筋が素敵です。
バックの演奏でつないではいるけど一人の踊りで完結するライブってすごい。
エンターティナーだなぁと感嘆しながら観られます。
「ＧＩＴＡＮＯ」というＤＶＤもありますがこちらは役者として出演していてフラメンコは踊りません。
3.ファルキート「ｙ ＦＡＭＩＬＩＡ」
帝王ファルキート。
フェスティバルのライブ映像でファミリア総出演で見ごたえありです。
「ヒターノの血は継承されている」のを強く感じる公演です。
ＰＡＬ版しかありません。
4.ロシオ・モリーナ「ＡＦＥＣＴＯＳ」
天才ロシオ・モリーナ。昔からのフラメンコの概念にとらわれずに色んな試みを見せてくれる。
ロサリオ・ラ・トレメンディータとのパルマの掛け合いや、木箱の中の狂いのないサパティアードは圧巻です。
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最近「衝動ー世界で唯一のダンサオーラ」という公演までの密着ＤＶＤが発売されました。
デラックス版を買うと「ＬＩＶＥ－ＣＡＩＤＡ ＤＥＬ ＣＩＥＬＯ」が観られます。
 | 価格:5,104円 |
個人的には「ＡＦＥＣＴＯＳ」の方がすきです。
5.カルロス・サウラ「フラメンコ・フラメンコ」
フラメンコ界を代表する歌い手・踊り手・ギタリストをピックアップして図鑑の様に収めたオムニバス形式のＤＶＤ。
曲種も色々あり勉強になります。
先に紹介したサラ・バラスもパコ・デ・ルシアもマノロ・サンルーカルも出演しています。
とにかく特上海鮮丼みたいなお得モリモリパックみたいなＤＶＤです。
最近のＤＶＤなのでわりかし手に入りやすいかも？
淡々と流れるので集中力がいるかもしれないです。
わたしはイメージと違っていたのでいろんなフラメンコに触れるという感覚で観てます。
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もうひとつ前の「ＦＬＡＭＥＮＣＯ」にはホアキン・コルテスも出演しています。
サントラＣＤもあるので曲の勉強にはいいかもしれないです。
カルロス・サウラ「魂のイベリア」も同じような感じで有名な踊り手さんがたくさん観られます。
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6.ラファエル・カンパージョ「Ｐｕｅｎｔｅ ｄｅ Ｔｏｒｉａｎａ」
さわやか好青年ラファエル・カンパージョのライブ映像。
汗びっしょりなのに王子様的な印象なのはなぜ？妹のアデラと弟のファンも出演。
スタイル抜群、アデラ・カンパージョのソレアもすごく良いです。
ゲストにイサベル・バジョン、若きエル・チョロも見られます。
まとめ
色々キリがないのですが、かっこいい踊りを見ると気分が上がりますよね？
「自分はこうなりたいとか、この踊り方が好き」とか何かしらのイメージみたいなものができると思います。そしてそれをやることの難しさに打ちのめされるのですが。。。
上を見たらきりがないけど「本物はこう」みたいなイメージがあると目指す踊りやなりたい自分を想像できていいかもしれません。
良いものをたくさん観てたくさん聴くと解釈の仕方も変わってくるように思います。
生で見るのが一番良いのですが、なかなか「はやり病」のさなかは難しいですね。
東京のタブラオＧＡＲＬＯＣＨが復活してくれたのでスペインからまた素晴らしいアーティストたちが来日してくれるといいなあと思います。
大ホールで踊る様なすごい人たちがすぐ近くで見られるとは、なんて素晴らしいのでしょう!
フラメンコは奥が深すぎて手探りで追い求めても追い求めてもさらなる深みがあります。
決してゴールにはたどり着けないとは思うのですが、深みにはまっていく感覚があるのは私だけなのでしょうか？
こんな魅力のあるものに出会えて、そして携わる事ができる幸せがあって人生がとても実りがあるものに変わりました。
この喜びをもっとたくさんの人に知ってもらいたいという思いで色々書いています。
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