体をつかう練習

練習

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自分が踊る時に鏡を見て残念に見えることが色々ありました。

  • 上体がぐらぐらで安定感がない
  • キレがない
  • 手が汚い
  • 手足だけで動いていて動きを感じない

フラメンコを踊る時の基本となる動きでよく注意されたことをシェアしてみます。

腕の動作は肩甲骨から

腕は肩甲骨から動かすイメージで

腕を動かす場合、肩からひょっこり「手」が出てくるととても軽い踊りに見えてしまいます。

簡単に動かさないのがコツです。

腕の軌道を丁寧にどうしたら美しいか考えてみてください。

腕は胴体につながっていますので肩甲骨からエネルギーが発生して腕から手に向かって流れるイメージで動かしてみてください。

肩→ひじ→手首→手

ー手の出し方ー

手を出すまでの体が動く順番は「肩→ひじ→手首→手」です。

手がひじより先に脇からニョキっと出てくるのはNGです。

最初はできませんが、意識して動かしていればできるようになります。

頭の位置は動かない

頭は動かない方が良いです。

手を出した時に一緒に頭が傾く、回転した時に一緒に後ろに行くなど残念なことはいろいろです。

わたしは首がしっかりしていないので移動のときも頭が揺れてフワフワした印象になり、よく注意されました。

頭が動くのは下記の原因かと思います。

  • 軸がしっかりしていないから振られる
  • 気持ちが前にいきすぎ首が前に出る
  • 足を打つ時にプリエ(ヒザでショックを吸収)していないから上体がガクガク上下に揺れる

頭が動かないようにするために私が対策したことは次の事です。

体幹を鍛える

そもそも体幹がないと軸がぶれて上に乗っている頭が動いてしまいます。

体幹がない場合は鍛えてつけるしかありません。

「体幹トレーニング」で検索すると色んなメニューが出てくるのでやってみて下さい。

わたしは「プランク」を毎日2分やっています。

ぽっこりおなかやダイエットにも良いらしいです。

回転をした後、勢いを止める踏ん張りに腹筋を使うのでプランクは効果的だと思います。

その他、バランス習得のためにバランスクッションの上で片足屈伸をするのも良いと思います。

バランスクッションの上で片足で立つと安定するために足首がぐらぐらしてバランスを取ろうとします。

このグラグラして「バランスを取ろうとする筋肉」を鍛えてあげるのが良いようです。

バランスが安定すると軸がしっかりしてブエルタ(回転)にキレが出ました。

バランス力を鍛えようと思ったのにブエルタにキレが出るという意外な効果が出たのは嬉しい誤算でした。

少し引いた感じで踊る

自分の発表会の動画を見て反省した点は「表現しなきゃ」と思って感情むき出しで踊っている自分に引いてしまいました。

どうしても気持ちが入ると首が前に出てしまいがちですが、頭は常に吊り下げられたように体の上にあった方が良いです。

少し引き気味で踊る方がかっこよいと思います。「見せてあげるわ」くらい。

プリエする

姿勢の記事でも書きましたが、常にプリエする

フラメンコは足を打つことが多いのでその衝撃を吸収するのが「ヒザ」です。

ヒザは少し曲げておくとかかとを下ろしたり、つま先を上げたりしてもヒザで動きを吸収できるので上体が反動で揺れたりしません。

逆にひざをまっすぐ伸ばして足を打つと頭や肩が上下にピョコピョコ揺れます。

上体が動くとバタバタした感じに見えるのであまりカッコ良くありません。

下半身が分かれているかのようにどんなに足を動かしても上体が安定しているとどっしりとした印象になります。

脇・骨盤を使う

意外と意識しない脇・骨盤

踊りの上で色んな動作が出てくると思いますが手を上にあげたり肩を上げたりする時に脇を使っていますか?

腕だけ動かしていませんか?

例えば右手を思いっきり上げる振りの場合、右肩が上がり右わきが伸びる→左の脇が縮み、左の骨盤が上がります。

その時も頭の位置は動かないです。

肩を動かすときはだいたい一緒に脇が縮んだり伸びたりします。

大抵それに伴い骨盤が上がったり下がったりします。

ねじれのエネルギー

体の面は常にねじれている

フラメンコを踊る時は下半身と上半身が同じ方向に向いていることはあまりなく、若干上と下のねじれによって立体感が出て美しく見えます。

足を打つ時も顔は正面を向いているけど肩が入っているとか。

ブエルタの時も先に下半身がねじれて軸を中心に上方向に引っ張ると遅れて上半身がついて回り、鋭く回転するのでキレが出ます。

回転の時は目線を1点に決めて顔は最後まで残り、一番早く戻ってくるイメージです。

頭の位置は変わらず頭が返ってくるスピードでよりキレが増してみえます。

手を美しく動かす

指先はレッスン以外の時間に意識して練習しないときれいに動かせません。

習い始めの頃は指をバラバラに回す練習や、手首を回す運動を自主的にやった方が良いです。

最初のうちは手だけ動かして自宅で練習し、レッスンの時に足を打ちながら意識して動かしてみるといいと思います。

指をバラバラに動かす練習

腕を前に出し小指から1本ずつパラパラと内側に入れていきます。

手首を内側に回旋して外側に手首を返すときに小指からまたパラパラと開いていきます。

最初の位置に戻るまでに指を開きます。

手首の可動域を広げる練習

わたしはお風呂の湯船に入ったときにやっています。

親指を中に入れてこぶしを作ります。

ひじを湯船の壁に固定して内回し、外回しで限界の位置まで回して手首を返します。

その限界の位置を少しずつ広げていくと可動域が大きくなります。

振りの点と点を結ぶ線を意識する

レッスンで習った振付を自宅で練習する場合、スローモーションでいいのでゆっくり腕の軌道や足の運びを鏡で確認します。

先生が教えてくれた振付で印象に残っている形から次の形を「点」とするとそれをつなぐ動作は「線」です。

線の部分をどれだけ丁寧に踊るかが踊りの決め手になります。

レッスンでは振り写しに注視してしまいがちなので、自宅で復習する時は主に形から形の間の体の軌道をゆっくり確認して「自分の見せ方」を鏡で研究すると効果的です。

ゆっくりやることが重要です。

足の練習もゆっくりから速くスピードを上げていく練習法が効果的です。

腕や足の場所は「点」重心移動や軌道は「線」

重心の移動や体の使い方は「線」の中にあるのでそこをゆっくり練習して重心移動や、肩や腕の軌道がどうしたら綺麗にに見えるか確認するといいです。

重心移動は足の運びの後にゆっくり骨盤が移動して足の上に来る感じです。

胴体が足と同じタイミングで移動するとロボットみたいに見えてしまい残念です。

それをスローモーションで矯正するイメージです。

レッスンの1時間を効率よく消化するために復習をする習慣はとても大切だと思います。

もしもレッスン中の録音が可能であれば、録音しておいて後で聞き返してみると聞き逃したポイントがあるかもしれません。

録音を聞きながらもう一度練習するのも上達の一歩です。

自主練は大切です。努力は裏切りません。

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