PR
2023年7月31日(金)~2023年8月15日(月)
若手舞踊家マリア・モレーノとアマジャ家のサラブレッド、ファン・アマジャ「エル・ペロン」来日。2017年以来2度目のガルロチ。
【出演者】
- バイレ:Maria Moreno(マリア・モレーノ)
- バイレ:Juan Amaya“El Pelon”(ファン・アマジャ”エル・ペロン”)
- カンテ:Miguel Lavi(ミゲル・ダビ)
- カンテ:Manuel de Gines(マヌエル・デ・ヒネス)
- ギター:Jose Luis Medina(ホセ・ルイス・メディーナ)
プログラムはBでした。
⭐︎1部
- プレゼンテーション 「フガール・アル・リトモ」
- ギターソロ「グラナイーナ」 /ホセ・ルイス・メディーナ
- タンゴ/ファン・アマジャ”エル・ペロン”
- ソレア/マリア・モレーノ
⭐︎2部
全員による即興
- ブレリア/ファン・アマジャ”エル・ペロン”
- ロンデーニャ/ミゲル・ダビ、ホセ・ルイス・メディーナ
- アレグリアス(バタコンパリージョ)/マリア・モレーノ
- フィン・デ・フィエスタ
1部
プレゼンテーション、マリアがカホンに座り足とボディーパーカッションも加えリズムを刻む。その他メンバーはバックで歌とパルマでメロディーを奏でる。こういうのは小さい頃からリズムの中で暮らしてないとできないんじゃないかなあ。日本人にもできるんだろうか。あんなふうに遊べるほどリズムを体で操れたらなんて楽しいんだろう。。。と思いながら見ていました。
ホセ・ルイスのギターソロ、美しいギターの音色が哀愁たっぷりのグラナイーナ。とても滑らかで繊細で丁寧に弾くギター奏者でした。音の響きが美しかったです。
タンゴ、生で”エル・ペロン”を見たのは初めて。いかつい面持ち上半身はガッチリしているのに足先に向かうと細く、ナイトみたい。ヨーロッパの甲冑着たら本当に似合いそう。踊りはとても個性的でコケティッシュなイメージを受けました。足は弱く打っているのに強い。
ソレア、ホセ・ルイスのトレモロが美しく響き、ミゲルのせつない歌声で暗がりの中、マリアの両腕が重たく上がっていく。何コンパかけてあげたのかわからないくらいゆっくりゆっくりと。ソレアは重たく踊る。一つの動作で汗だくになる程重たく重厚に。上がっていく手を観客がずっと見守る。ソレアをこんなふうに重たく踊れたらいいな。「歌ぶりほど重くエネルギーを使って踊れ。」と言われたのを思い出した。だんだん後半に向けて追い込んでいく足のパートも切なく泣けてくる。やっぱりギーターが良い。マリアは一見、若くキュートな外見だけど踊りだすと眼光鋭く野生的で熱気がある。スマートな感じではないけどフラメンコの根元を感じる。
2部は即興(その日の気分で演目が決まるので間違っていたらごめんなさい。)
エル・ペロンが騒ぎながら入ってきてテーブルを囲んで全員で話し出す。テーブルを拳で叩きながら「調子はどうだい!」的な雰囲気。ミゲルが歌い出しエル・ペロンが踊り出す。ブレリアかな?夜の酒場的な感じ。吠えるエル・ペロン。。。野獣のようだ(笑)
ホセ・ルイスがギターを引き出しミゲルが歌い出す。多分ロンデーニャかな。やっぱりホセのギターが良い。好きかも。
マリアのアレグリアス。軽やかなパリージョで始まりバタで舞う。さすがプロ。バタさばきもお手の物。ソレアとは打って変わっておちゃめに軽やかに踊る。
フィンデフィエスタはサラッと踊って終わりました。
結構平日は空席があるようで、当日呼びかけていました。せっかく本場のフラメンコが見られるのに周知されていないために見てもらえないのが残念です。本当はもっと見たい人がたくさんいるはずだと思います。
撮影はフィンデフィエスタのみしか許されておらず、ライブ動画はこのサイトに載せることができません。FacebookのTablao Flamenco Garlochíで見ることができますので興味がある方はのぞいてみてください。
コメント